下水道工事の仕組みについて解説!工事の流れやメリットとは?
マイホームを建てる時、施行会社に見積りを依頼すると詳細な見積書を渡されますが、その中には今まで聞いたことがない言葉やあまり気にしていなかった用語などが出てきます。
下水道工事という言葉はよく耳にすると思いますが、実際にどんなものか説明すると言われたら、正確に答えられる方はそれほど多くはないと思います。
本記事では、下水道工事とは何かを詳しく解説した上で、工事の工法や流れ、費用相場、工事のメリットなどを紹介します。
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下水道工事とは
下水道にはトイレやキッチンなどから排出される生活排水や工場から出る産業排水が流れています。
生活排水や産業排水は専用の排水管を通って公共下水道管へ流れ、排水処理場まで運ばれた後で、キレイな水に処理されて河川に放流される仕組みとなっています。
下水道というのは、大きく分けると「排水設備」「下水道管」「処理施設」で構成されています。
その中の排水設備は、一般家庭や事業所や工場などから出る汚水を下水道管に流すための設備のこと。
下水道管とは汚水浄化センターへ運ぶ管で、浄化センターは汚水を処理しキレイな水に処理する施設です。
下水道工事とは、下水の本管につなげて排水を可能にする工事のことで、以下に挙げるようなケースで必要になります。
・建物を新築する時
・中古物件を増改築する時
・汲み取り式トイレを水洗化する時
・浄化槽から公共下水道への切り替えする時
下水道工事の工法
下水道工事の主な工法には「開削工法」「推進工法」「シールド工法」の3つがあります。
以下が、各工法の詳細です。
開削工法
下水道工事で最もポピュラーなのが開削工法です。
ショベルカーなどで土を掘って、下水道管を並べたら土で埋め戻します。
推進工法
推進工法は、管を埋設しにくい深い場所や川、水道管、ガス管、通信ケーブル管などが障害物として存在していて、その下に下水道管をくぐらせなければいけない場合などに使用される工法です。
シールド工法
シールド工法は、下水道管が大口径になったり長距離になったりする場合に用いられる工法です。
地下鉄やアクアラインなどもこの工法によってつくられました。
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下水道工事の作業期間と流れ
下水道工事では、工事の方法や配管の状態や浄化槽の撤去工事などの有無などによっても作業期間は異なりますが、単純な工事であれば3~5日程度、大規模な工事になると1週間~10日程度の期間が必要になります。
以下は、下水道工事の主な流れです。
STEP1. 現地調査・家屋調査
工事着手前には、レーダー探査などにより水道管やガス管や通信菅などの地下埋設物などの有無を確認し、工事エリアの住民の塀や外壁などの状況も調査します。
これにより、下水道管の埋設位置や工事方法を決定して施工図面を作成します。
万が一家屋等などに損傷が起きた際には、その原因が下水道工事にあるかの判断が可です。
STEP2. 工事説明会
事前に工事対象エリアの住民に工事を行うことを周知し、内容や注意点などを説明します。
これによって工事を円滑に進めることできます。
STEP3. 工事着手
公共汚水マス設置する場合は設置申請証を提出し、事前準備が整ったら下水道工事着手となります。
STEP4. 完了検査
工事完了後、完成検査を実施します。
工事完了検査では、法令などの技術基準に適合しているかどうか確認します。
完了検査は、発注者、検査員、工事業者三者の客観的判断により行われるのが一般的です。
STEP5. 供用開始
完成検査を合格すると、正式に下水道工事が完成となり、下水道法第9条に規定される「共用開始の告示」を実施します。
以下が下水道法第9条(供用開始の公示等)の内容です。
公共下水道管理者は、公共下水道の供用を開始しようとする時は、あらかじめ、供用を開始すべき年月日、下水を排除すべき区域その他国土交通省令で定める事項を公示し、かつ、これを表示した図面を当該公共下水道管理者である地方公共団体の事務所において一般の縦覧に供しなければならない。公示した事項を変更しようとする時も、同様とする。
下水道工事の費用相場
マイホームを建築する時には、下水道工事にどのくらいの費用がかかるのか気になる方も多いと思います。
工事費用は公共汚水マスがどこにあるかによって大きく変わってきます。
家を建てる土地のすぐ近くにある場合は、下水道工事費は30~50万円が相場となっています。
しかし、住宅地の前になくて道路の反対側などに位置していた場合は、50~80万円程度が下水道工事費としてかかってしまいます。
下水道工事のメリット
公共下水道は、私たちの日常生活を支える重要なインフラ設備です。
下水道工事を行うことにより、衛生的な生活を送れることは大きなメリットだと言えます。
一昔前には汲み取り式のトイレが当たり前で、和式トイレが一般的でした。
水洗トイレが普及して和式から洋式トイレになると、高齢者や幼児などは特にトイレが使いやすくなり、足腰への負担も軽減されるようになりました。
さらに、水洗トイレでは気になる臭いに悩まされることもなく、管理もしやすいというメリットもあります。
下水道工事が必要な方は興味のある方は、ぜひ小川設備にご相談ください。
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