浄化槽管理士の難易度は?試験の概要や勉強法のポイントを知ろう
「浄化槽管理士って何?」「浄化槽管理士になるにはどうすれば良いの?」などの疑問をお持ちの方も少なくないと思います。
浄化槽管理士とは、浄化槽の保守点検を行う国家資格です。
このコラムでは、浄化槽管理士がどのような仕事を担っているかを詳しく解説します。
浄化槽管理士試験の概要や、気になる難易度や勉強法なども紹介しているので、興味のある方はぜひ参考にしてください。
小川設備では、戸建住宅やアパートなど新築物件の給排水設備工事を専門に行っています。
ご興味のある方は、求人情報をご覧ください。
浄化槽管理士とは
浄化槽管理士というのは、浄化槽の水質汚染を防ぐための保守点検をするのに必要な国家資格です。
浄化槽の保守点検は環境庁管轄で行われており、浄化槽管理士が行う保守点検には浄化槽の施工図面の作成や施工管理のほかに、補修工事も含まれています。
浄化槽管理士の資格を取得した後の就職先は、浄化槽設備会社となりますが、その後独立して自分で起業する方もいます。
浄化槽設備会社に就職した場合の気になる月収は、およそ17~24万円程度が相場で、年収では300~400万円が見込めます。
浄化槽管理士には数字に強いことが求められ、薬剤の計量業務も多いため、数学が得意で異臭に耐えられる人が向いていると言えます。
もちろん、有資格者としてきちんと責任を持って仕事ができる人でなければいけません。
浄化槽管理士の将来性
浄化槽管理士は環境庁管轄の国家資格で、浄化槽の保守点検を行う者が必ず保有していなければいけないため、独占業務となっています。
浄化槽の保守点検は、設置した時だけではなく継続して行わなければいけないため、仕事が途絶えるようなことはありません。
浄化槽の点検を担っている全ての事業所にとっては必須の資格であることから、就職先も選びやすく将来的にも安定している仕事であると言えます。
特に最近は環境問題への世間の関心が高まっていて、水質汚染対策としてより性能に優れた浄化槽が要求されていくことが予想されています。
浄化槽管理士にも、より専門的な知識や技術が求められていきますが、資格保有者にとっては明るい材料です。
ただし、現在は浄化槽管理士の就職先は豊富にありますが、都市部は下水道へ農村部は農業集落排水へどんどん移行が進んでいるため、浄化槽の数が減ってきているという懸念材料もあります。
それでもまだまだ海外での需要はかなり大きいことから、今後は浄化槽管理士の資格を取得したら日本を飛び出して海外で活躍するという選択をするのも良い方法です。
浄化槽管理士試験の概要
浄化槽管理士の資格は公益財団法人日本環境整備教育センターが運営管理を行っており、資格を取得するためには試験に合格しなければいけません。
浄化槽管理士試験は、毎年10月に行われています。
試験は国家試験と認定講習に分かれていて、浄化槽概論、浄化槽行政、浄化槽の構造・機能、浄化槽の保守・点検・修理概論、水質管理、浄化槽清掃概論が国家試験の内容です。
認定講習については、13日間の講習を受け、最終日に修了考査が行われます。
浄化槽管理士試験の合格発表は、試験が終わってから2ヶ月後に、公益財団法人日本環境整備教育センターのホームページに合格者の受験番号が掲載され、合格者には合格証書が郵送されます。
ご興味のある方は、求人情報をご覧ください。
浄化槽管理士試験の難易度
気になる浄化槽管理士試験の難易度は、5段階中4くらいで、合格率は年度によって異なりますが、大体25%で4人に1人の合格となっています。
ただし、これは試験を受けた場合の合格率で、講習を受けることにより合格率を80~90%にアップさせることができるのです。
つまり、講習さえ受ければほとんどの受講者が合格できるということです。
前項で記載した通りに、13日間80時間の認定講習を受け、最終日に修了考査が行われます。
そこで不合格だったとしても、再試験が5回まで受けられるので、ほとんどの人が合格できるようになっています。
合格率25%と80~90%では難易度が大きく変わるので、確実に資格を取得したいなら認定講習を受けることをおすすめします。
ちなみに、2021年度の浄化槽管理士の資格試験の受験料は20,200円、講習を受けた場合は講習料含め129,700円でした。
浄化槽管理士試験に合格するための勉強法
浄化槽管理士試験に独学で合格するには、専用のテキストを読んだ後に、過去問を繰り返し解くという方法があります。
テキストと問題集は、公益財団法人日本環境整備教育センターのホームページから購入できます。
テキストからは、浄化槽管理士に対する大まかな概要を知り専門用語に慣れるようにすることがポイントになります。
テキストをしっかり読み込んだら、過去5年分の問題を繰り返し最低3回は解きましょう。
理想的には5回以上繰り返し、分からない部分はテキストや解説でしっかり内容を理解するように努めてください。
浄化槽管理士試験のテキストや問題集は複数販売されていますが、あまり買い過ぎないことが独学で試験に合格するコツとなります。
とにかく公益財団法人日本環境整備教育センターのテキストと問題集だけを購入して繰り返し勉強することが、合格へとつながります。
当社では、浄化槽管理士を募集しています。
浄化槽管理士の試験合格後の仕事を探している方は、ぜひご応募ください。
小川設備では、戸建住宅やアパートなど新築物件の給排水設備工事を専門に行っています。
ご興味のある方は、求人情報をご覧ください。