外壁の露出配管とは?埋設配管との違いとメリット・デメリットを紹介
「家を建てるとき、露出配管と埋設配管どちらがよいのだろう」
「リフォーム費用を抑えたいから露出配管にしようかな」
そのような悩みはありませんか?
今回は、そのようなお悩みに答えるために以下の内容を紹介します。
● 露出配管と埋設配管の違い
● メリット・デメリット
● 露出配管しか施工できない例
● 露出配管でも外観を気にしなくて済む方法
露出配管について詳しく解説しているので、配管を露出配管にするか埋設配管にするか判断できるようになります。
どちらにすればよいかお悩みの方は、ぜひご覧ください。
教えて!配管の露出と埋設の違いを知りたい!
配管には、露出配管と埋設配管の2種類があります。
どのような違いがあるのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
そもそも配管って何の配管?
そもそも配管と言っていますが、配管には具体的にどのような役割があるかご存じですか?
以下のような配管をまとめて「配管」と呼んでいます。
● 給排水管
● ガス管
● 電気配線
● 換気ダクト
配管には、液体や気体等を必要な場所に送ったり、排出したりする役割があります。
ガス配管は給湯器やガスコンロにガスを送り、給排水管はキッチンや洗面所、トイレ・浴室などに水を送り汚水を排出します。
配管のおかげで、生活インフラがしっかりと整備されているのです。
露出配管と埋設配管の違い
通常配管は、壁の中や床下、天井裏などに収められているケースが多いです。
そのような配管が埋設配管と呼ばれ、普段は目にしないところに隠されています。
一方で露出配管は、配管がむき出しになっています。
お店を想像するとわかりやすいでしょう。
天井上などに配管が張り巡らされているのを見た経験はありませんか?
それが露出配管です。
露出配管は家の外だけでなく、家の内側にある場合もあります。
今回の記事では、家の外壁に沿って設置する屋外の露出配管にスポットをあてていきます。
外壁の露出配管|しなければいけないケースを紹介
露出配管か埋設配管か検討する以前に、外壁に露出配管を設置しなければいけないケースもあります。
具体的に、露出配管を選択せざるを得ないケースは以下のような場合です。
● 水回りがない場所に水道を増設する場合
● 排水管の勾配が不足した場合
このようなケースでは、埋設配管の設置が難しく、露出配管を選択する必要性があります。
露出配管について知りたい|メリット・デメリット
露出配管のメリット・デメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
露出配管にするかどうか迷っている方は、メリット・デメリットを理解してどちらにするか検討してください。
メリット
露出配管にすると、以下のようなメリットがあります。
● 工期が短くて済む
● 工事費用が安価
● 内壁や天井がないので、室内空間が広がる
埋設配管の工事に比べると、床をはがしたり、天井裏を開けたりする作業がないため工期は短くなります。
急いでいる場合や、コストを下げたい場合は露出配管を検討するとよいでしょう。
狭小住宅など、なるべく室内空間を広くしたい場合にも露出配管は最適です。
デメリット
露出配管には、メリットだけでなくデメリットも存在します。
具体的には、以下のようなデメリットがあります。
● ごちゃごちゃして見える
● 外壁に設置する場合、紫外線や雨風を受ける
● 内壁や天井がないと断熱効果が低い
やはり、露出配管は埋設配管と違って普段から目につく場所にあるので、スッキリ見せるのは難しいです。
また、外壁に設置するので、紫外線や雨風など外気の影響を受けやすく、定期的なメンテナンスが欠かせません。
内壁や天井を設置しない場合、空間は広くなりますが断熱効果は低くなる可能性もあります。
許容できるデメリットかどうかもしっかり検討する必要がありますね。
外壁の露出配管|外観が気になるなら色調を揃えよう!
外壁に露出配管を設置した場合、見た目が気になる方も多いでしょう。
外壁と色調を揃えれば、露出配管の見た目を綺麗に見せられます。
具体的な2つの方法を見ていきましょう。
外壁と同じ色で塗装してみよう
露出配管を外壁と同じ色、もしくは同系色で塗装します。
同じ色や似た色に塗装すれば、遠くから見た場合はわかりにくく、近くで見ても目立ちません。
直接配管に塗装をするので、工事の際に塗装費用を追加すれば可能です。
外壁路同じ色のカバーを設置してみよう
外壁と同じ色や同系色の配管カバーをつける方法もあります。
エアコンの室外機につながる配管にも、配管カバーはよく利用される方法です。
配管カバーをつける方が、配管塗装よりも金額的には費用が高くなってしまいます。
ただし、カバーをつけると、紫外線や雨風の影響が受けづらく、破損の危険性が低くなるのはメリットです。
まとめ
今回は、外壁に設置する露出配管を紹介しました。
工期が短く、コストも抑えられるので、新築でもリフォームでも露出配管を選ぶ方は多いでしょう。
ただし、埋設配管に比べて、屋外の露出配管は紫外線や雨風の影響を受けやすいデメリットがあります。
メリット・デメリットを比べたうえで、どちらを設置するのか検討してください。