1級管工事事施工管理技士試験の勉強方法とは?3つの方法を紹介
1級施工管理技士の試験に挑戦する方のほとんどが、勉強と仕事を両立しなければなりません。
2級よりも難易度が高いので、勉強方法に苦労している方も多いでしょう。
また、効率よい勉強方法でないと、試験までに範囲の勉強が終わらないケースもあります。
この記事では、令和3年度の試験改訂の内容を含め、おすすめの勉強方法を3つ紹介します。
これから試験に挑戦する方は参考にしてください。
1級管工事施工管理技士の試験内容|勉強方法を工夫しよう
1級管工事工管理技士の試験内容は、1次検定と2次検定の2種類です。
内容は、以下の表のとおりです。
検定 | ・マークシート方式
・機械工学等・施工管理法・法規の3科目 ・60%程度の得点数で合格 |
2次検定 | ・記述形式
・施工管理の能力や知識に関する問題 |
なお、1次検定の合格率は2021年度では24%、2次検定では73%でした。
1次検定に合格しなければ、2次検定は受けられません。
1次検定の合格有効期限はなく、1次試験に合格していれば何年たっても2次試験からチャレンジできます。
まずは、1次試験の合格を目指しましょう。
ちなみに、問題は73問出題されますが一部問題が選択式なので実際に解くのは60問です。
1級管工事施工管理技士の勉強方法は変わった?試験内容が改訂
2021年度の試験より、大幅に内容が改訂されました。
1次検定に新たなジャンルとして、「応用能力問題」が登場しています。
これは、これまで2次検定の範囲で出題された問題です。
そのため、戸惑った受験生も多く、例年に比べて1次試験の合格率が大幅に下がりました。
2次検定の内容はそれほど大きく変わっていませんが、従来は1次試験で問われた内容が出題されています。
すべての施工管理技士の試験で、受験資格が緩和されているのも現状です。
かつては1次検定も受験資格がないと受験ができませんでしたが、2級の場合は受験資格が撤廃されました。
1級は、2級の資格を取得していればすぐに1次検定は受検できます。
また、1次検定に合格すれば「技士補」の資格が得られ、施工管理技士の補佐が可能です。
具体的には、技士補が常駐している現場では監理技術者が複数の現場のかけもちができます。
1級施工管理技士の勉強方法3つ
ここでは、1級施工管理技士に合格するための勉強方法を3つ紹介します。
ぜひ、参考にしてください。
独学|お金を使わずに勉強ができる
参考書を購入して自分で勉強する方法です。
参考書は1冊1,000~2,000円で購入できるため、最もお金がかからない勉強法といえます。
独学のメリットはお金をかけずに自分のペースで勉強ができる点です。
職場によっては、仕事の忙しさにむらがあります。
忙しいときと仕事に余裕があるときでは、勉強するペースを調整しなければなりません。
参考書を用いた独学なら、ペース調整も簡単です。
デメリットは、分からない点がそのままになってしまいがちなところです。
1次検定は暗記が中心ですが、理解しているのとしていないのでは暗記のペースにも差が出ます。
また、2次検定の経験記述は小論文の経験がないと独学で高得点を得るのは難しいでしょう。
通信教材|自分のペースで学習が可能
教材会社が厳選した教材を使って自宅で学習するスタイルです。
現在は、動画形式の教材も豊富で家にいながら予備校に通っているような感覚で授業を受けられます。
また、模擬試験の添削を受けられたりメールで質問できたりするのも通信教材の大きなメリットです。
分からない点を画面ごしに質問できるのも、よい点でしょう。
デメリットとしては、市販の参考書と比較して値段の高さが上げられます。
分からない点が質問できても、教材に手をつけなければ意味がありません。
仕事が忙しい、モチベーションが上がらないといった理由で勉強しなければ、いくらよい教材でも無意味です。
自宅で1人では勉強するモチベーションが上がらず、いつも挫折してしまう方には向いていない勉強方法です。
予備校|専門家から直接知識を得られる
試験対策を予備校で実施しているところもあります。
予備校は、最新の情報に基づいた試験対策をプロの講師が行っているので、効率的に勉強できます。
また、最新情報もいち早く入手できるので、試験対策にも大変有効です。
団体では、1~2日間の短期対策講座を実施しているところもあります。
独学や通信教材と併用して、利用してもいいでしょう。
デメリットとしては、費用が高く通える方が限られている点です。
特に、長期の講習は東京や大阪などの大都市の予備校でしか行われていません。
地方に住んでいる方は、通うのが難しいでしょう。
1級管工事施工管理技士の勉強方法の注意点!2020年までの参考書はNG
前述したように、1級管工事施工管理技士の試験は2021年に大幅に変わりました。
現在は、参考書や過去問題集の程度のよい中古品も流通しています。
しかし、2021年以前の過去問題集や参考書はもう参考にならないので、注意しましょう。
ネット書店では、現在も2020年度版の参考書が一部で出回っているので、購入する際はよく確認してください。
まとめ
1級管工事施工管理技士の試験は、国家試験の中では合格率がやや高めです。
試験方法の変わった2021年度は、一時的に1次試験の合格率が落ち込みました。
しかし、多くの方が試験内容を理解したので、これから合格率は回復していくでしょう。
しかし、合格率が高いからといって一夜漬けで合格できるほど甘くはありません。
対策をたててしっかりと勉強しましょう。
まずは自分にあった勉強方法を探すのが大切です。